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人生100年時代と言われる現代は、自分の歯といっしょに生きていく時間が従来よりずっと長くなります。そんな時代に生きる私たちにとって、健康な歯は豊かに、健康に生きるための「資産」と言えます。実は、歯の健康状態によっては、経済的な負担も大きくなり、さらには全身の健康にも影響するのです。将来にわたって健康な歯を残すため、もう生え変わらない歯を大切にケアすることは、まさに「資(歯)産運用」です。
 しかし、8割以上の高齢者にむし歯があります。1980年代の80歳の歯の平均本数はたった4本でした。それが、今では半数以上の人が20本以上の歯を維持しています。当たり前のことですが、歯が残っていれば、その分むし歯のリスクは増えるのです。 
 大人のむし歯は、歯と歯ぐきの間や根の部分などにできやすく、自分では気づきにくいのです。歯の神経が年齢とともに小さくなっているので、子どものときのような痛みを感じません。気づかぬうちに進行していきある時ポッキリ折れてしまう。一度しか生えない永久歯を失うことはその人にとって大きな損失になります。

(出典)
厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査」
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なるほど~!「人生100年」って漠然と寿命の話だと思ってたけど、歯も100年を共にするなんて考えたことがありませんでした。一度しか生え変わらない歯を “運用”するって考え方に納得です!。高齢になっても歯は残っていてくれる。僕たちもケアをおこたらないようにしないといけませんね。

 歯を失った場合の治療には、総じて高い費用がかかります。中でも保険適用外(自費診療)の「インプラント」はダントツ。安くてもファミリーカー、高ければ外車並みの費用がかかります。歯を失ったあごの骨(顎骨)に人工的につくられた土台を埋め込み、人工歯を取りつける治療ですので、時間もかかります。一方、「入れ歯(義歯)」は基本的には保険適用ですが、保険適用外の材料を使うと100万円台になることもあります。

 実は、歯の健康状態がよければ、歯科の費用だけでなく、医療費全体も安くすみます。歯の状態は全身の健康に影響するので、病院などで払う医療費全体が少なくてすむのです。日本人の一生の医療費(医科も歯科も含めた費用・国の負担額を含む)は約2600万円ですが、歯が4本以下の人と20本以上残っている人との間に1400万円以上の差があるという調査報告があります。当然、1~3割の自己負担額にも差が出てきます。
 だから、「資(歯)産運用」という意味では、むし歯などの予防にむしろ投資した方がいいのです。しかし、実際日本人が普段、家庭で使う歯ブラシやデンタルフロスなどオーラルケア用品にかけている金額は、年間約5,000円。一方、欧米人は8,000円台。残念ながら、欧米2カ国に比べて予防行動への熱意にも差があるのが実情です。

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 うわぁ、口の中に高級外車が入っているってことですか!歯って本当に「資産」なんですね。長く持たせるほど費用がかからず、その分お金をほかのことに使える。僕の場合、おいしいものを食べるのは人生のすべてですから、いつまでも自分の歯で食べたい。それで体の健康も保たれるならこんなイイコトはないって思いますね。

 将来、健康な歯を残すためのむし歯予防は20~30代のうちから始めたいものです。仕事に忙しいビジネスパーソンこそ、歯のケアが必要なのです。
 長時間パソコンに向かい、残業が多く、ストレスの多いビジネスパーソンの生活は、歯にとってもリスキーです。残業時間が長い人ほど歯科医院に行かずにむし歯が放置されているうえ、実は「姿勢」と「ストレス」の問題もあります。
 パソコンを打つ時は前かがみになりますが、悪い姿勢が続くと噛み合わせや飲み込みの力、あごの筋肉など全体的な機能に悪い影響を与え、いろいろなトラブルと関係します。精神的ストレスが強いと歯のくいしばりや歯ぎしりなど、歯に負担を与えます。
 歯を失う最大の原因は30代以下では「むし歯」、40代以上では「歯周病」です。しかし、40代で突然歯周病になるわけではありません。その前から徐々に歯周病が進んでいき、40代以上で歯を失う結果になります。将来、自分の歯を少しでも多く残すためには、30代以前からむし歯予防を意識することが歯周病予防にもつながり「歯の健康貯金」をすることになるのです。毎日のケアにしっかり取り組むことはもちろんですが、忙しくても年に1~2回、歯科医師や歯科衛生士などのプロによる清潔管理と、健康状態のチェックを受けていただきたいものです。

残業時間が増加するほど未治療のむし歯がある人の割合が増加 (p<0.001)。残業なしのグループ(n=108)を1とすると、月45時間未満の残業があるグループ(n=634)では約1.8倍、45時間以上80時間未満(n=164)では約2.6倍、80時間以上(n=45)では3倍にのぼる。

(出典)
吉野浩一ほか「残業時間の量と未処置う蝕との関連についての調査」(平成28年度労働疾病臨床研究事業補助金分担研究、2016年)
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 僕らって自分の歯や体に向ける時間が少ないんですよね。僕も過去の自分を振り返るとサイテー。むし歯で穴をあけたまま放置したり、治療中も仕事、仕事で歯医者さんに行かなくなって「もういいや」という経験も2~3度あります。今から思えば、むし歯を無視して働くって何を考えているんだという感じ。うーん、大後悔です!

 歯は、すき間があれば自然に後ろから前に動くものです。むし歯が折れてすき間ができれば、隣の歯はその分大きく前の方に動いてしまいます。そうすると顔の輪郭が変わりますし、あごにも大きな負担がかかってしまうのです。

 また、歯を失うと噛み合わせも変わります。歯並びに凸凹ができて噛み合わせが低くなると、上唇と下唇が合わなくなります。すると、クシャっとつぶれたような老け顔になってしまいます。さらに悪くなると、顔が曲がってしまうこともあります。
 歯や歯ぐき、唇の色などは年齢とともにくすみ、黒ずんだ色になります。その最大の原因はタバコです。だから禁煙を勧める歯科医は多いと思います。
 若い時に築いた歯の健康貯金は、年をとってから大きくものを言います。若いうちに山の頂上を目指してできるだけ高いところに登っておくことが大事。そうすれば加齢によって少し機能が低下しても、落下のレベルが少なくてすむからです。人間ですから100%健康的な生活をするのは難しいでしょう。しかし、現役世代のうちから将来を見据えた生活をすることは、単に若づくりするという意味ではない最大のアンチエイジングだと思います。人の笑顔をつくり、印象をよくすることも歯と口の役割。大切に守ってほしいですね。

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 おおっ・・・本来あるべきところに歯がないと、カタチまでおかしくなる!こわいですね、これ。そういえば歯の健康とアンチエイジングを一緒に考えることって今までなかったなぁ。お肌は高い美容液でケアしていても歯をケアしていないっていうのは、本末転倒だってことがよくわかりました。

 最近、「オーラルフレイル」という言葉が注目されています。オーラルフレイルとは口の機能が低下することで、加齢による衰え(フレイル)のひとつ。
 実は、最近の研究によって、老化による体の機能の低下は口から始まることがわかってきたのです。その出発点は、むし歯などで歯を失うこと。
 歯を失うとうまく噛めなくなるので、噛まずに飲み込むようになります。人間の首から上は筋肉のかたまりで、噛まない習慣が続けば口のまわりの筋力が低下します。舌も動きづらくなり、飲み込む力が低下してしまう。これが「オーラルフレイル」です。

 さらにオーラルフレイルは、身体的な衰えだけではなく、社会からの疎外ももたらします。話しづらくなり、食べ物が口からこぼれてしまう。それが気になって、人と食事をしたくなくなります。食事というコミュニケーションの場を失うと人とのつながりがなくなり、社会から孤立してしまうのです。

 オーラルフレイルを予防するには、健康な歯でよく噛み、よく話すことが大切。いつまでも自分の歯で噛めるように、若いうちからむし歯を予防して歯の健康を貯金しておくことが予防になります。
 高齢になっても歯の本数が十分にある人は、認知症になるリスクが少ないこともわかっています。また、特定のミュータンス菌(むし歯の原因菌の1つ)が口の中に繁殖している人は、認知症の原因となる微小な脳出血を起こしやすいという研究報告もあります。オーラルフレイルの予防は、将来の要介護状態を軽くし、介護にかかる費用も減らすのです。

65歳以上の健常者を対象として、歯と義歯の状況を質問紙調査し、その後4年間、認知症の認定状況を追跡(n=4,425名)した。
年齢、疾患の有無や生活習慣等に関わらず(年齢、所得、BMI、治療中疾患、飲酒、運動、物忘れの自覚の有無を調査済み)歯が殆ど無く義歯を使用していない人は、20本以上歯を有する人と比較して、認知症発生のリスクが高くなることが示された

(出典)
Yamamoto et al., Psychosomatic Medicine,2012

コラーゲン結合能を持つミュータンス菌の保菌者では無症候性の微小脳出血が61%にみられた。非保菌者では14%であり、保菌者は非保菌者に対して14.3倍の脳内微小出血発症リスクがある。深部型の脳内微小出血は認知機能障害との関与が報告されているが、単語想起テストを行なったところ、保菌者群では明らかなスコアの低下がみられ、自覚症状なく少しずつ認知機能低下を起こしている可能性が示された。

(出典)
Watanabe, I. et al. Scientific. Reports. 6, 38561; doi: 10.1038/srep38561 (2016).
https://www.kpu-m.ac.jp/doc/news/2017/files/13345.pdfhttps://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5146923/
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 むし歯予防をしっかりすれば、お金も損しない、人づきあいはうまくいく、おいしくものを食べられる、顔も老けない。これってお金をかけてやろうと思ったらものすごくかかる話。自分の歯を、じょうぶに長持ちさせるとことでいろいろな得があるんですね!
 歯は大事ということはわかっていたつもりでも、今までは全く目を向けていませんでした。僕はいま40代ですが、むし歯予防はもっと早いうちからやっておいた方が絶対いい。後輩とか、僕らより若い世代にこの話をしてあげたいです。いつまでも健康体で、おいしいものを食べ続けるのがボクの人生の目標。オーラルケアも面倒がらずにしっかりやりたいと思います!

出産を控えた妊婦さんからお年寄りまで、ほとんどの人がむし歯の原因菌であるミュータンス菌を持っています。キシリトールは砂糖と同じくらいの甘みがある成分で、ミュータンス菌を減らす機能があります。日常的に摂取することにより、むし歯のリスクを減らします。小さいお子さんがいるご家庭では、周りの大人の方が摂取することでお子さんへのミュータンス菌の伝播を防ぎ、むし歯のリスクを減らすことができます。
 むし歯予防のポイントは ①歯みがきをきちんとする ②フッ素入りの歯みがき剤を使う ③正しい食生活 ④年2回の歯の定期健診 の4つ。私たちはこれを「むし歯予防の四つ葉のクローバー」と呼んでいます。そして、クローバーの芯の部分に位置づけられるのがキシリトールです。

キシリトールを摂取するたびに、この4つを思い出してください。
 歯の健康の貯金は、全身の健康の貯金になります。将来後悔しないために、若いうちからむし歯予防に努めたいですね。

むし歯リスクの高い成人が無作為に2群に割り付けられ、キシリトール群はキシリトール(2.5g/day)という成分の入ったガムを、対照群はコントロールガムを1回5分間、1日6粒、1年間咀嚼しました。その結果唾液中のミュータンス菌がキシリトール群(64名)は有意に減少しました。

(参考文献)
Cocco, F., Carta, G., Cagetti, M.G. et al. Clin Oral Invest(2017) 21: 2733. ⓒ 2017 The Author(s); Creative Commons Attribution 4.0 International License

その歯と100年。キシリトール。 CM公開中!

人生100年時代が、もうすぐそこに。
でも、歯が生え変わるのは1度だけ。
それは変わりません。
自分の歯と100年つきあう
これからの私たちに。
白樺などから採れる、キシリトール。
口の中からむし歯の原因ミュータンス菌を減らす効果があると報告されています。

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日本歯科大学生命歯学部長、日本フィンランドむし歯予防研究会理事長。

お笑いタレント、司会者。お笑いコンビ アンジャッシュのツッコミ担当。プロダクション人力舎所属。